睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

日中の眠気が引き起こす交通事故が大きな社会問題となり、睡眠の質の低下が勉強や仕事の効率の低下をもたらすことが分かってきました。睡眠中に呼吸障害を引き起こす様々な疾患のなかで、最も多いのが閉塞型睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome :OSAS)です。睡眠中に上気道が狭窄することにより無呼吸や低換気が起こる病気です。日中の傾眠に伴う問題以外にも、いびきによる家族への影響、睡眠中の低酸素による循環器疾患や脳血管疾患の合併などが指摘されており、積極的な治療が必要です。

診断には、終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査(PSG)が最も有効です。当院では、最初に、脳波と筋電図測定を省略した、簡易型のポリソムノグラフィー(PSG)をご自宅で行います。その結果、無呼吸の程度が重度な場合はCPAP(持続的陽圧呼吸)の導入をお勧めします。簡易型PSGの結果が中等度の場合は、更に、脳波とおとがい筋筋電図の測定を加えた、Full-PSGをご自宅で行います。Full-PSGを施行することで、より正確な無呼吸の評価が可能になり、CPAP導入の必要性が可視化されます。無呼吸検査の結果が軽度な場合は、口腔内装具の導入を歯科・口腔外科の医師に依頼致します。
またアデノイド増殖症や扁桃肥大がある方は、手術治療も積極的にお勧めしております。対象患者さんは、手術治療のみで睡眠時無呼吸が解消することも期待できます。
更に、これらの医学的なアプローチに加えて、アルコール、カフェインの過剰摂取の矯正や体重のコントロールもとても重要です。睡眠時無呼吸症候群は、単一の治療方法で解決することが難しいことも有る為、複数の治療手段を適切に組み合わせて治療することが必要になります。いびきや日中の傾眠などでお悩みの方はお気軽にご相談頂ければと思っております。